「風邪ひかんようにお茶しっかり飲みなさい」「のど痛かったら緑茶飲んどき」
元看護士のおばあちゃんから小さいころよく聞いた言葉。
子どもの頃は苦くて渋くて苦手だった思い出がありますが、大人になって改めて飲んだら…美味しい!健康効果に加えて美容効果も期待できる!おまけに安い!!これは利用しない手はないですね。
緑茶に含まれる成分は?
タンニン(カテキン)、カフェイン、テアニン、ビタミン、ミネラル(カリウム)など…
今回は特に注目の効果があるカテキン、テアニン、ビタミンについて深堀します!
カテキンで抗酸化
「カテキン」には抗酸化作用があります。
でも、そもそも抗酸化とは…?
私たちの体は空気を吸ってその中に含まれる酸素を利用してエネルギーを作り出しています。
そして、利用すると同時に活性酸素を生み出しますがこの活性酸素が細胞を傷つけています。
細胞が傷つくことで、老化・しみ・しわの他、様々な病気の原因にもなるのです。
活性酸素はストレス、紫外線、疲労などでも増えるため、私たち現代人にとっても身近なもの。
体内で増えたこの活性酸素を除去していくことを抗酸化といい、活性酸素から体を守ることを抗酸化作用といいます。
活性酸素は体内の酵素で分解されますが、量が多いと分解が間に合わず体内に蓄積されて様々な不調をもたらすことになります。
そこで、酵素で分解しきれない分を抗酸化作用のあるものでたすけてもらおうというわけです。
老化・しみ・しわを抑えるはたらきがある、と聞くだけでも積極的に取り入れたいものですが、がんや生活習慣病を抑制する効果もあるなんて、夫や父母にもどんどん勧めたくなりますね。
ちなみにカテキンには脂肪の吸収を抑える効果もあるということで、おなか回りが気になる方にもおすすめです。
テアニンでリラックス
「テアニン」はお茶のうまみ成分で、リラックス効果があります。
血管を拡張したり筋肉の緊張をゆるめることで血行がよくなります。
ストレス緩和や集中力の向上に期待ができます。
低い温度でお茶を淹れると、カテキンの渋みが抑えられてこのテアニンのうまみ成分がぐっと強くなるので小さな子供でも飲みやすくなりますよ。
ビタミンで美活
「ビタミン」の中でもおなじみ「ビタミンC」が緑茶には豊富に含まれています。
肌の健康を保つのに不可欠ですが、熱に弱いことで有名なビタミンC。緑茶に含まれているものは、なんとカテキンに守られているので壊れにくいのだとか!効果的に摂取するにはお茶を飲むのが手軽でいいですね。
それから、発育のビタミンともいわれる「ビタミンB2」も含まれています。皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞を再生するビタミンB2はどの年代でも積極的に取り入れたい成分ですね。
そして、最近TVCMでもよく耳にする「葉酸」。私も妊娠してからは意識して摂るようになりましたが、赤血球の生産を助け造血のビタミンとも呼ばれる葉酸は普段から摂っておくのが良さそうです。
他にも期待できる緑茶の効果
緑茶を机に置いてこまめに飲むことで、口の中の乾燥を防ぎます。
これだけでも風邪予防に効きそうですが、カテキンの強い吸着性で菌やウイルスをくっつけて流すのでコロナやインフルエンザ予防にも期待ができます。
抗酸化…つまり酸化〇〇を緩和する効果が期待できる!
腸内では悪玉菌にくっついてやっつけ、活性酸素を見つけたらくっついてやっつけ…
ヒーローみたいな存在ですね!
最近、なんだか不調が続いている…という方は、手軽に始められる緑茶を試してみてください。
高温で淹れるとカテキンがたち、低温で淹れるとテアニンがたつ。味わいの違いを楽しむのもいいですね。
ちなみに熱に弱いビタミンを効率的に摂取するには低温(水出し・氷出し)で淹れるのがおススメです。
渋いのが苦手な方にも低温抽出がいいですね。
私はパックの緑茶を浄水器の「常温(25℃くらい)」で淹れて飲んでいます。
最近は粉末の緑茶も安価で手に入るので、お茶の成分を余すところなく摂り入れたい方は粉末緑茶を水で溶いて飲むのがおススメです。
と、とっても嬉しい効果が満載な緑茶ですが、利尿作用があるので寝る前に大量に飲むと夜中にトイレに行きたくなって寝不足…なんてことになりかねないので、飲む時間と量はほどほどにして、習慣化するのが理想かもしれません。
疲れを感じたら、緑茶で一息。
日々の生活に追われてなかなか息をつく時間がない…
あっという間に一日が終わっていく…
そんなあなたに。
ほんの少しの時間でいいので、お茶を飲んでふーっと息を深く吐いてみませんか。
お茶の香りが鼻からふわっと抜けて、清々しい気分になりますよ♪